下地処理工事

下地処理工事

下地処理工事は、床面に新しい塗装やフローリングを施す前に不可欠なプロセスです。この工事の主な目的は、床面を最適な状態に整え、新しい材料の適切な密着を保証することです。工事は、既存の塗膜やコーティングの除去、床面の清掃、平滑化、および損傷部分の修復を含む一連の詳細なステップから成り立っています。これには、古いエポキシ樹脂やウレタン塗膜、Pタイルの接着剤、長尺シートなどの撤去、そして床面の研磨や修復が含まれます。これらの工程を丁寧に実施することで、床は新たな塗装や材料の施工に適した理想的な基盤を得ることができます。下地処理工事は、美しい仕上がりと長期的な耐久性を確保するために、非常に重要な役割を果たします。
各セクションの紹介をここでさせて頂きます。

1、ハツリ

ハツリ作業は、床面に付着した古い塗膜やコーティング、汚れなどを除去する初期段階です。この工程では、ハンマーやピック、特殊な機械を使用して、硬化した材料や不要な層を物理的に剥がします。ハツリは、床面を新しい塗装や仕上げ材料の塗布に適した状態にするために不可欠で、これにより塗料の密着性が向上します。

2、塗床前コンクリート表面研磨

塗床前のコンクリート表面研磨は、床の平滑化と塗料の密着を高めるために行われます。この段階では、研磨機を使用してコンクリート表面の微細な凹凸を除去し、滑らかな表面を作り出します。この処理は、後の塗装工程において均一で美しい仕上がりを実現するために重要です。

3、防塵塗膜撤去

防塵塗膜撤去は、床面に施された防塵コーティングを取り除く工程です。時間の経過と共に劣化したり、新しい塗装のために撤去が必要な場合があります。この工程では、特殊な溶剤や機械を使用して既存の防塵塗膜を除去し、床面を清潔に保ちます。

4、エポキシ樹脂撤去

エポキシ樹脂撤去作業は、既存のエポキシ樹脂コーティングを床面から取り除くプロセスです。これは通常、機械的研磨や化学的溶剤を用いて行われます。目的は、新しい塗装や処理を施す前に、床を清潔で平滑な状態に戻すことです。適切な撤去作業により、新たに施されるコーティングの密着性と耐久性が向上します。

5、Pタイルノリ取り研磨

Pタイルノリ取り研磨は、Pタイル(塩化ビニールタイル)の接着剤を床面から除去する作業です。この過程では、研磨機を使用して接着剤を効果的に取り除きます。Pタイルのノリが完全に除去された後の床面は、新しい塗装やフローリング材の施工に適した状態になります。

6、長尺シート撤去

長尺シート撤去は、ビニールやリノリウムなどの長尺シートフローリングを床から取り除く作業です。この工程では、シートを丁寧に剥がし、下地の床面を露出させます。撤去後の床面は、新たな床材の施工や別の種類の塗装を行うために準備されます。このプロセスは、床の表面を均一で清潔な状態にすることが重要です。

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